今年で16回目を迎える、銚子の秋の人気イベントのひとつ「黒潮よさこい祭り」開催まであと少し!
ちょうしフラット通信では、銚子のYOSAKOIチーム「黒潮美遊」の団長をはじめ、メンバーのインタビュー記事を続々公開中です。
こちらの記事では、黒潮美遊の総合プロデューサー 鈴木大心さんに伺った、今年の黒潮よさこい祭りの見どころや思いをご紹介します。
鈴木大心さん(26)
YOSAKOI総合プロデューサー/振付師/クリエイター
銚子生まれ銚子育ち
黒潮美遊団長の父・鈴木智仁さんの影響を受け、小学校から黒潮美遊(潮っこ組)に所属。現在はYOSAKOI振付師としての活動以外にも、大手レコード会社所属歌手などの振り付けも手がけ、振付師、クリエイターとしても活躍中。
黒潮美遊所属歴:約10年
役職:総合プロデューサー
今年の黒潮よさこい祭りの見どころ:過去最大チーム数かも!?&旧車ショーやグルメ
黒潮美遊に参加したきっかけは?
最初は小5の頃、2004年9月から参加しました。親が代表だからやってみようというのと、「やれ」みたいな圧力で(笑)
部活(バスケ)優先ということで中2で黒潮美遊を辞めましたが、高3の部活引退後、2011年6月に復帰しました。
運動しないことがもどかしく、暇だなっていう思いから、友達を引き連れて美遊の門を叩きました。
黒潮美遊での役職・役割は?
総合プロデューサーをやっています。
以前は2008年くらいに作られた楽曲をリメイクして踊っていたんですが、曲も衣装も振り付けも全部自分でやりたいと思って、「1年だけで良いからやらせてほしい」って頼みました。
その後、2014年に作った「風(ふう)」という作品が関東中で人気となって、一気に知名度が上がり、「そのままやってみろ」ということで今に至ります。
黒潮美遊での苦労は?
自分がこの立場(総合プロデューサー)になって長いので、お互いに馴れ合いや甘えが生じます。メリハリがなくなってくるので、踊り子と指導役のモチベーションの保ち方、距離の取り方に苦労します。
創作活動に関しては、毎年最高傑作を作らなきゃいけない、結果を残さなきゃってプレッシャーもあります。
全国でも他にない作風なので、「次作はどんなのかな」って一番思われているのは黒潮美遊じゃないかって自負もあります。
▲指導する大心さん
黒潮美遊での喜びは?
賞を取った時は意外に喜びはないです。
ここ数年で一番鮮明に覚えてるのは、2015年に北海道(YOSAKOIソーラン祭り)で、40人以下のブロックで優勝狙えるかってとこで4位で終わった時。普段涙を流さないやつらが泣いてるんですよ。それを見た時が一番嬉しかった。
今まで負けても泣かなかった人たちが、悔し泣きできるようになった成長を見て、本気を見たって感じで、その喜びの方が大きかったです。
来年もっと頑張らなきゃ、みんなにいい思いさせたいなって思いました。
今後の黒潮美遊の目標は?
「やるからには最上(うえ)を目指す」を掲げていて、最終的には大賞を取るのが目標です。
でも、優勝するチームは150人とかいるんです。うちは50人くらいで、人数が少ない中で多勢のチームと戦えるのがうちの魅力ではあるけど、壁は厚い。
今は千葉支部とか各地で支部を作って人数を増やしているんですけど、もっとプロモーションの仕方を考えていかなきゃと思っています。
それから、秋といったら黒潮よさこい祭りが突出していてほしいです。「やらなきゃ銚子が盛り上がらないよね」みたいな。
地域貢献、青少年健全育成が根底にあるんですけど、自分たちができることって踊りなんで、チームの人数を増やして、祭りに出る人を増やすことが自分たちができる唯一の地域貢献。そういう活動をもっとやっていきたいです。
今年の黒潮よさこい祭りの見どころは?
台風被害で各地の祭りが中止になった影響で、不完全燃焼のチームも多いので、「今年の締めくくりは黒潮よさこい祭りに行こうか」って参加チーム数が増えてきています。もしかしたら過去最大チーム数かもしれないです。
よさこい以外にも、B級グルメを出した、自衛隊車両を持ってきたり、他の祭りにはないことを父が色々考えてるので(楽しんでほしいです)。
(写真提供・千代田真依さん/聞き手・佐野明子,地下玲菜/撮影・青柳愛/文・江戸しおり)
今年の黒潮よさこい祭りは11月24日(日)開催!詳しくはこちら→11月24日開催!第16回 黒潮よさこい祭り
黒潮美遊団長/黒潮よさこい祭り実行委員会 理事長の鈴木智仁さんのインタビューはこちら→「自分を育ててくれた銚子を盛り上げたいから日本一を目指す」 黒潮よさこい祭り実行委員長・鈴木智仁さん【黒潮よさこい祭り開催直前インタビュー①】