6000人が集まる人気イベント「銚子マルシェ」!多彩な実行委員たちの想いとは

銚子の美味しいものや、子供たちも楽しめる体験コーナーなど、飲食・物販・体験ブースが約40店舗出店され、親子でも楽しめるイベント「銚子マルシェ」。

過去2回(2018年3月と11月)の銚子マルシェには、それぞれ約6,000人のお客さんが集まり、その人気の高さが窺えます。

今回は、銚子マルシェの運営に関わる実行委員メンバーの皆さんにお話を伺いました。

イベントのコンセプトは「おいしい♪たのしい♪親子の体験型市場」

ーーイベントのコンセプトを教えてください

サブタイトルに「おいしい♪たのしい♪親子の体験型市場」とあるように、銚子の美味しいものや楽しいこと、特に子供たちが楽しめる体験コーナーに力を入れ、親子2世代、3世代で楽しんでいただきたいと思っています。

ーーどんな体験コーナーがあるんですか?

銚子電鉄さんのミニ銚電乗車や、木の葉パンデコ、海の生き物に手で触れることのできるタッチングプールなど、様々な体験メニューがありどれも人気で、たくさんの親子連れで溢れています。

ぬれ煎餅販売体験

銚子電鉄のぬれ煎餅をお店屋さんになって販売する体験です。銚子商業高校のお兄さんやお姉さんが優しく教えてくれて、子供たちもみんな笑顔に!

木の葉パンデコ

銚子銘菓の木の葉パンにチョコペンなどを使って、思い思いにデコレーションをします。夢中でデコレーションしている子供たちがたくさんいました。

パステルアート体験

パステルという画材を指先で伸ばしながら描く現代アートです。とっても優しい絵が出来上がり、小さなお子様から大人まで幅広い世代が楽しんでいました。

「子供たちが目を輝かせて楽しんでいる姿は、親御さんもそうでしょうが私たちスタッフが見ていても嬉しいものです」と実行委員会の方は話します。

浜焼き

もちろん大人だって楽しめます!

銚子の干物や貝など、銚子ならではの美味しい魚介を買って、卓上BBQコンロを使用して自分で焼いて食べることができる浜焼きコーナーは大人に大人気!

準備期間は約2ヶ月!実行委員一丸となってイベントを開催

ーーイベントを始めたきっかけを教えてください

元々は補助金ありきのイベントでした。予算がついているから何かやるか、という地方自治体によくあるパターンかもしれません。12月頃に話が始まって、開催が決定したのが1月。補助金の関係から年度内に開催する必要があり、開催日は3月18日に決定。

それまでにイベント内容を決めて、説明会を行い出店者を募集して、保健所への申請や会場の使用許可をとり、採寸からレイアウト決定などなど、やらなければならないことは盛りだくさん。「本当に間に合うのか?」という気持ちを持ちながらただひたすら準備をしていきました。

事務局となっている観光協会や市の職員も、ほかの仕事をしながら初めてのイベントの準備をするというのは簡単なものではありませんでした。

ーー準備期間が2ヶ月というのはかなり無理があるように感じますが、どのように準備したんですか?

よくある行政主体の、イベント会社に丸投げのイベントではなく、「銚子マルシェ実行委員会」という運営組織を民間の人たちと一緒に立ち上げて準備しました。

予算があるからだたやっただけ、というものでなく、やはりやるからには銚子の活性化ができるような内容にしたいと、夜な夜な皆で集まり話合い、形にしていきました。

特に、どうやって集客するかというところは難しく、みんなでさまざまなアイデアを出しました。ラジオ「bayfm」での告知やプレゼント、SNSやチラシ、ポスター配布の他、近隣の保育園、幼稚園、小学校、中学校へチラシを配布するなど、みんなで考えみんなで行動し…。とにかくみんなの力を合わせて、初めての大規模イベントを乗り切った感じです。

「銚子のファン・リピーターを増やしたい!」銚子マルシェで実現したいこと

ーー実行委員の方もそれぞれ忙しい中で活動していると思います。イベントへの思いやモチベーションはどんなところにあるのでしょうか?

「とにかく銚子のファン、銚子のリピーターを増やしていきたい」というのが私たちの想いです。

メンバーそれぞれいろいろな想いがありますが、みんな銚子が好きで、銚子をもっと盛り上げていきたいと思っています。そのためにも、私たちは「3つのつながり」というものを大事にしています。

ひとつは出店者さんとお客さんとのつながり。当たり前かもしれませんが、お客さんと店員さんが交流し、そのお店や銚子を好きになってもらうということ。

そしてふたつめのつながりは、出店者さん同士のつながり。お互いがお互いの良いところを学び、良い面で影響しあうこと。

そして最後に出店者さん、スタッフなど関わるみんなの自己成長へのつながりです。自己成長につなげるためにこれまで、ディズニーのおもてなしを学んだり、手書きPOPセミナーを行ったりしました。POPセミナーに参加した方は、次の出店からすぐに素敵なPOPを自作して、お店の魅力アップにつなげていました。今後は最近進みつつあるキャッシュレス化について学んでいこうと考えています。

多彩なメンバーが集結!銚子マルシェ実行委員会とは

観光協会や行政の職員に加え、民間の事業者さんなど有志のメンバーで構成されている銚子マルシェ実行委員会。どのようなメンバーがいるのでしょうか。

イベントにかけるそれぞれの想いも伺いました。

銚子の銘菓「木の葉パン」を作るお菓子屋さん

Uターンで家業を継ぎ、仕事が忙しい中、今までにないおしゃれな銚子を目指しておしゃれな店づくりを率先して行う。

ーー実行委員をやっている理由は?

「魅力的なお店が集まるマルシェで出店したい」 その想いが実行委員として関わる始まりでした。 現在の銚子マルシェは私が最初に描いていたマルシェとは異なります。しかしながら他の実行委員の方々のお話を聞くうちに、自分が思いもよらなかったステキなアイデア(子どもの体験など)に数多く出会うことができました。 現在も実行委員に関わりたいと思うのは、1人だけでは気づけないマルシェの可能性を探しているからです。

ーー銚子への想いは?

私は18歳から30歳まで銚子から離れて生活しておりました。 帰ってきて、銚子はますます寂れたと感じました。ですが一人一人が諦めないことで勢いのあった銚子に戻ることを今でも信じています。

県立高校の先生

公務員とは思えない激アツさで銚子の活性化のために抜群の行動力を発揮!メンバーの中でピカイチの空間認識能力で、会場レイアウトを作ってくれます。

ーー実行委員をやっている理由は?

以前から、行政主体ではなく、民間の有志で銚子を盛り上げる大きなイベントを実施したいと思っていたため。

ーー銚子への想いは?

銚子には、幾千年の昔より、海と陸との戦いから生まれた歴史と伝統があります。かつての賑やかで、勢いのある銚子を復活させたいと強く思っています。

大手事務機器製造販売会社の営業さん

同じくUターン組。元気のなくなってきた銚子を盛り上げたいと、様々なイベントや地域活動に参加し、銚子マルシェではステージ担当。本業では「銚子のWi-Fi」構築を観光施設に営業展開することでも銚子をサポート。

ーー実行委員をやっている理由は?

銚子でいろんな活動をする中で一番主軸に置いていることは、若者や子供たちなど、次の世代に銚子の魅力を継承すること。それが銚子マルシェ「子供が主役の体験型市場」という趣旨と一致したからです。

子供のころに親子で体験した楽しいことが思い出となり、成長して銚子を離れたとしても いつか私のように、楽しい思い出のある銚子に戻りたいと思ってくれるような記憶のお手伝いをしたいです。

宿泊施設の支配人

宿泊施設の支配人とは思えないほどゆるいキャラクターで場を和ませてくれています。マルシェのPR面でも活躍。

ーー実行委員をやっている理由は?

銚子は、漁業・農業が盛んで食べ物が美味しいのが魅力です。職業柄、たくさんの料理に触れる機会があり、食の宝庫とも呼べる銚子の魅力を、この銚子マルシェを通じて多くの人に知ってもらいたいという思いがあります。実行委員会の皆様の人柄も、実行委員会を続けている理由です。

ーー銚子への想いは?

夏は涼しく、冬暖かい。三方海に面して景色が良い。食も充実。しかしながら、関東最東端に位置するこの町は観光の方々にも遠いとの声をよく耳にします。また、雨天時などは遊べる場所もなく若い世代に魅力が少なく、年配の方には位置的に足が遠のく場所のような気がします。もっと皆が一体になって銚子を盛り上げていければと思います。

あえて銚子への思いは言わなかったのですが、他人を批判する癖がなければ銚子は好きです(笑)ただ、銚子マルシェの力で銚子が少しでも変わると思っています。

バルーンデコレーター

市内外でバルーンデコレーターとして活躍する傍ら、商工会議所の青年部活動や、市内のイベントなどでもバルーンで華を添えてくれています。女性メンバーならでは、細かいところの気配りが有難い。

ーー実行委員をやっている理由は?

銚子の活性化を目指してる方々に協力したかったからです。また、数多くのイベント出店の経験がマルシェの盛り上げに活かす事ができたら良いと思い、参加させて頂きました。

ーー銚子への想いは?

絶景ポイント、美味しい食を持つ銚子。銚子に対する熱い思いを持っている方々がたくさんいる、素敵な街。

足並みが揃う事は難しいですが、繋がりが深まり同じ方向を少しでも向くことができたら、さらに活性化の加速が増すはずです!

バルーンでフォトジェニックに銚子を盛り上げる!黒柳純子さん

風船職人

日本で唯一手作りの風船を作っている人。仕事がきっかけで銚子に数年前に移住し、銚子を盛り上げるためにさまざまな活動をしています。銚子マルシェのことに関してもとても真面目に取り組んでくれています。

ーー実行委員をやっている理由は?

初回からマルシェに遊びに来ており、銚子に特化したイベントで活気があったと感じていました。そこで、マルシェ実行委員に誘われたため参加しました。

ーー銚子への想いは?

マルシェを通して、すばらしい銚子の文化や食、楽しい銚子を内外に知ってほしい。そして、観光地として復活し、みんなが潤うようにしたいです。

日本で唯一の手作りゴム風船工場は銚子にあった!未経験から風船職人になった伊藤貴明さんに会ってきました

鉄道会社の取締役

論理的な思考でイベントのPRから各店舗の売上向上など様々な分野で活躍。銚子や銚子マルシェのファンづくりに奮闘中。

農家さん

既存の農業にとらわれず、様々な販路開拓や商品開発などに取り組みながら、地元を盛り上げようと仲間たちでイベント開催も。銚子マルシェでは今までのノウハウを存分に発揮してくれています。

食堂のおじさん(?)

飲食出店者としての豊富な経験を活かし、的確な意見をくれる頼もしい存在。

建築士

顔が広く市内の情報をよく知っていて、ひょろひょろ(?)しているけど頼りになる存在。力仕事も頑張ってくれます。

ーーさまざまな分野で活躍する方が集まっているんですね。

そのほかにも、忙しい時間の中で授乳室や保健室を担当してくれる仲間や、浜焼きのお手伝いから、油汚れで掃除が大変なコンロの片付けまでお手伝いしてくれる地元金融機関の方々、PRに一緒に出かけてくれる出店者さんなど、多くの人が関わり、このイベントが成り立っています。

実行委員メンバーは仕事の合間を使って、2週間に1度のペースで会議に集まっています。イベント1ヶ月前になると週1のペースに。

1回目は補助金がありましたが、2回目からはイベントに必要な全てのお金を、出店料やイベント当日のドリンク販売などで賄っていかなければならないため、みんなで知恵を出し合っています。

PRにもあまりお金をかけられないので、2回目のイベント前にはそごうの千葉店で「銚子マルシェ」という催事を行い、物販をしながらPR活動も行ってきました。

次回は6月に開催!第3回銚子マルシェをお楽しみに!

ーー今後も定期的にイベントを開催する予定ですか?

開催場所と時期は固定していないのですが、年に1~2回のペースで行っていきたいと考えています。

イベントは魅力的な体験メニューやお店を増やして、満足度を上げていきたいです。また今後は、イベントをきっかけに来てくれたお客様に、温泉や灯台など銚子の観光スポットをもっと知ってもらい、出かけてもらえるようにして、お客様に銚子全体を楽しんでもらえるようにしていきたいです。

第3回銚子マルシェ
6月2日(日)10:00~16:00
会場:河岸公園(銚子市中央町3-1、JR銚子駅から徒歩10分)
荒天中止

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